ストリーミング配信

ストリーミング配信

ストリーミング配信とは、サーバにあるサウンドデータや動画データをネットワーク経由でダウンロードしながら順次再生することを可能にする技術です。
ストリーミング配信を利用することで、ファイルサイズが大きい動画データでもダウンロード時間を無駄に待つことなく再生できるほか、撮影した動画をリアルタイムで配信することもできるようになりました。

ストリーミング配信には、次のような種類があります。

オンデマンド配信
視聴者の好きな時に、ストリーミングデータを再生できる配信方法です。
映画の予告編や商品情報など、視聴者を限定しない場合に使われる、最も一般的な方法です。
ブロードキャスト配信
テレビ・ラジオ放送のように、配信側が開始時刻を決め、主に長時間のコンテンツを流す配信方法です。
視聴者は途中から参加できますが、最初から見るためにはあらかじめ開始時刻を知っている必要があります。
ライブ配信
スポーツの試合やコンサートなどを、生中継する配信方法です。
ブロードキャスト配信の特殊な形式と言えます。
オンデマンド、ブロードキャスト配信では、ファイル化されたデータをあらかじめ作っておくことができます。しかし、ライブ配信ではカメラで撮影した映像・音声を、撮影現場でリアルタイムにストリーミングデータにエンコードしなければなりません。

ストリーミング配信技術は、ストリーミング対応のデータを作成するエンコーダ、配信を行なう配信サーバ、受信し再生を行なうプレーヤの3点で構成されます。

ストリーミング配信

主な製品に以下のものがあります。

  • Real Media
  • Quick Time
  • Windows Media

Real Media はサーバを Linux / FreeBSD にすれば全て無料で構築できます。
Quick Time は、サーバを Linux とすればほぼ無料で構築できます。
Windows Mediaは全て無償ですが、サーバは Windows 2003 Server が必要になります。

マイクロソフト(Windows Media)が競合製品を比較した資料はこちらです。
マイクロソフトが作成した資料なのでその点を割引く必要があります。
視聴者サイドを考えるとOSにプレーヤが標準搭載される Windows Media が有利かもしれません。

Windows Media

Windows Media は、デジタルコンテンツの再生、配信、管理ができるマイクロソフトのデジタルメディアプラットフォームで、9 シリーズがその最新バージョンです。
下記の主なコンポーネントが提供されています。

主なコンポーネント 主な機能
Windows Media Player 9 シリーズ(WMP9) コンテンツの視聴
Windows Media エンコーダ 9 シリーズ(WME9) WM9形式への変換
Windows Media サービス 9 シリーズ(WMS9) コンテンツ配信サーバー